納戸・・・

クローゼットの普及により、「納戸」と言う言葉も少なくなってきたかもしれませんね。
昔からから日本の住まいでは、おなじみの場所ですが、もともとは、江戸時代前までは、「納殿(おさめどの)」と呼ばれ、宮中や貴族のお屋敷で貴重品を収納しておく場所でした。
そして、知られていないのが、「納戸色」と言う、日本の伝統的な色の呼び方があることです・・
色の由来には、諸説があり、実はどれが本当なのかまだわかっていません。納戸を管理するお役人の衣の色だとか、その部屋にかかっていた幕の色だとかetc・・・
江戸時代末期からは、女性の着物の色によく用いられたため、青系の色名として広く知られたようです。
ひょっとしたら、ご実家に納戸色の着物が眠っていたりして。(笑)
浴衣の藍色も、そんな時代の産物かもしれませんね・・・・ 黒瀬
